「日本医用画像情報専門技師会」設立趣意書
一般社団法人医用画像情報専門技師共同認定育成機構( Japan Organization for Certification of Medical Imaging Information Specialist)が、「一般社団法人日本医療情報学会」と「公益社団法人日本放射線技術学会」とにより、平成22年4月に設立され、早4年を迎え全国に多くの医用画像情報専門技師を認定している。
我が国では、平成13年12月にe-Japan構想の一環として厚生労働省が策定した「保健医療分野の情報化にむけてのグランドデザイン」が公開されたことで、医療機関における電子化は、IT技術の進化に伴い急速に進歩している。また平成18年には国策として地域医療連携体制が推進されて以降、各都道府県単位を中心に医療施設間での地域医療連携も拡大している。そうした中で、取り扱われる患者の医療情報・医用画像情報は、自施設のみで扱われていたものから多施設において利活用されるデータに変化している。これらのデータは、医療施設間で交換される際に解決すべき多くの問題点が課題として挙げられているが、医療施設単独では解決が困難な事例も見受けられるようになっている。このような問題を解決するためには、施設の枠を超えた情報と人的な連携体制が重要となっている。
そこで医用画像情報領域については、医用画像情報領域すべてを対象とした仕様の企画立案・構築・運営をおこない且つ、医療情報と医用画像の利活用などの様々な場面で、医療の質の向上と効率化に向けたマネジメントを遂行できるとともに、医療施設において中心的な役割を担う立場の人材が社会的にも求められている。
以上を踏まえ、全国の医用画像情報専門技師が自発的に集い、学術活動・医療施設間連携を通じて、互いの研鑽を積み、また新たな医用画像情報専門技師の育成に資することで、将来医用画像情報領域における医療の質の向上と安全に寄与したい。ここに、国民の福祉と社会の発展に貢献していくため「日本医用画像情報専門技師会(Japan association of Medical Imaging Information Specialist:JMIIS)」の設立を提案し、これらの趣旨に賛同して参加を募るのが、本設立趣意書である。
平成25年4月1日
発起人
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